ハナちゃん日記♪ 保護犬ハナのつぶやき
3代目ダックスとして捨て犬ハナが我が家にやってきた。お見合いからトライアル、正式譲渡を経て、家族になった。
いちばん大きいのはどれ?


ハナちゃん大好物のぶどうが届いた。

わ〜い!と喜んでいたら、おとーちゃんとおかーちゃんの会話が聞こえてきた。



「大きなぶどうだね。ハナの顔とどっちが大きいかな。」

「比べてみたら?」



ハナちゃんは、夏芽ちゃんと並んだ。

「ん〜、今回はぶどうの勝ちだな。」


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おとーちゃん、去年は梨とハナちゃんのお顔の大きさを比べてたよね。

どうせハナちゃんは頭がデカイよ。

何?態度もデカイ?ふん!

それよりさ、そのぶどう、おいしそうだね。飛びついてもいいかな。


と、思った途端、おとーちゃんは、ぶどうをどっかに持って行ってしまった。

おおっ、おとーちゃんはついにテレパシーを習得したか、と思ったら

となりにいた夏芽ちゃんが言った。

「写真を撮り終えたからよ。ハナちゃん、考えが甘いわ。ぶどうだけに、あ・ま・い♡ うふ♡」

最近、お笑いにはまっている夏芽ちゃんは「今日のシャレは決まったわ!」と言いながらぶどうのあとを追いかけて行った・・・
夏の思い出


おかーちゃんが、おとーちゃん相手におしゃべりをしていた。

「もう、8月が終わっちゃうのね。みんな明日から学校ね。そういえば、小学生の時の林間学校でオリエンテーリングをやったわ。」

「おかーちゃん、オリエンテーリングって何?」

「自然の中でね、地図を持って目的の場所に行くのよ。ポイントが決まっていたりすることもあるの。宝探しをしているみたいで楽しかったわ。」


へ〜、そうなんだ。じゃあ、次の4ワン会議は、それやろうかな。

と、いうわけで、4ワン会議の議題は変更になった。

「オリエンテーリングぅ!」

ハナちゃんは、ドラえもん風に宣言した。



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おかーちゃんが、準備をしてくれた。

「エルモちゃん、いちごちゃん、ハナちゃん、夏芽ちゃん、出発点はここね。」

ブリキのロボットさんが、ハナちゃんたちを迎えてくれた。


「ゴールは、お昼を食べるレストランね。ルートは自分で探してね。でも時間内に着かないとお昼ごはんは無しになるわよ。」

お昼ごはん無しになるかも、と聞いて、やる気スイッチが入ったのは、ハナちゃんといちごちゃんだ。

「じゃあ、出発!行ってらっしゃ〜い!」


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「さあ、行こう!あれ?夏芽ちゃんがいない・・・」

夏芽ちゃんは、ロボットさんの下に座り込んでいた。

「わたち、このロボットさん、気に入ったわ。おうちに持って帰りたいわ。」

「夏芽ちゃん!そんなとこに座ってないの!お昼ごはん抜きになっちゃうよ!」

「わたち、別にそれでもいいわ。」

ハナちゃんは考えた。夏芽ちゃんは、ごはんじゃ動かないんだ。

「夏芽ちゃん!おかーちゃんにナデナデしてもらえなくなるよ!」

「わたち、行くわ!」

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ハナちゃんたちは、森の中を進んだ。

「あ、道が分かれている。どっちかな。左に行ってみない?」

「右じゃないかしら。」

エルモちゃん、いちごちゃん、夏芽ちゃんは、右に行きたがった。

「困ったな。そうだ、ミツバチさんに聞いてみよう。」

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ハナちゃんは、屋根の上に草を植えて青いおうちを設置している日本ミツバチさんに道を尋ねた。

「ミツバチさん、ゴールのレストランはどっちか知ってますか?」

「ぶ〜んぶ〜ん、その先に働き者のカエルさんがいるから聞いてごらんなさい。ぶ〜んぶ〜ん。」


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ハナちゃんたちは、カエルさんに会いに行った。

奥ではダックスさんたちが鉢植えの手入れにいそしんでいた。

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「ああ、あのレストランね。行き方?白ヤギのチョコさんが知ってるよ。」

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ハナちゃんたちは、チョコさんに会いに牧草地に行った。

「うわ〜、あたり一面みどり色だ!」

「あれ、今度はエルモちゃんがいない・・・」

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「ハナちゃん、ここお花畑もあるわ。このオレンジのお花、気に入っちゃった。わたし、ここにいるわ。」

「エルモちゃん、お昼がね、、、」と言いかけてハナちゃんは気がついた。

エルモちゃんもごはんじゃ動かないんだ・・・

「エルモちゃん!うちのおかーちゃん、お持ち帰り用のおみやげを買ってきてたみたいだよ。」

「わたし、レストラン、行くわ。」

ハナちゃんは、ホッとした。


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シロヤギのチョコさんは、気持ちよさそうに日向ぼっこをしていた。

「チョコさん、こんにちは。ここは緑がきれいですね。」

「そうなの。これ全部食べ放題よ。一緒にどう?」

食べ放題と聞いてハナちゃんといちごちゃんのお耳はピクッとなった。

「ハナちゃん!レストラン行くんでしょ!」

夏芽ちゃんは、ハナちゃんのお尻を突っついた。

「そうだった・・・チョコさん、レストランの行き方を教えてもらえますか?」

「青い椅子を目指して行ってごらんなさい。すぐに分かるわよ。」

ハナちゃんたちは、歩いた、歩いた、歩いた。

夏芽ちゃんはナデナデを目指して、エルモちゃんはお持ち帰りを目指して、ハナちゃんといちごちゃんはランチを目指して、一生懸命歩いた。

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「あ、青い椅子だ!レストランだ!エルモちゃん、いちごちゃん、夏芽ちゃん、ゴールだよ!」

ハナちゃんたちはジャンプして喜んだ。



「おかえりなさい。頑張ったわね。」

おかーちゃんとママさんが笑顔で迎えてくれた。

「楽しかったね!」

「いっぱい歩いたね!」

「お友達が増えたわ!」

「また来ようね!」



帰りの車の中でハナちゃんと夏芽ちゃんは同じ夢を見た。

広い草原で、たくさんの動物さんたちとピクニックをする夢だ。

クマさん、キリンさん、ヤギさん、ヒツジさん、みんなそれぞれおやつを持って参加している。

おやつは自分の分じゃなくて、みんなの分だった。不思議なことにいくら食べても減らないんだ。

「うわ〜、山のようなおやつとどこまでも広がる草原だ。なんて素敵なんだろう。おとーちゃんとおかーちゃんも連れてこなきゃ。」



夏休み最後の日。ハナちゃんと夏芽ちゃんは素敵な思い出を作った、、、
ハナちゃんのおりーぶおいる♪


おかーちゃんが、オリーブオイルを買ってきた。

「おかーちゃん、これ、ハナちゃんの名前が書いてある!」

「素敵でしょ。書いてもらったのよ。イタリア人のマリアさんという人がね、陶器のボトルにひとつひとつ絵を描いているの。それでね、ハナちゃんの写真を見せたら名前を入れてくれたのよ。」

「世界にただひとつのオリーブオイルだね♪」

「そうね。試飲させてもらったら、美味しかったの。ハンドクリームの代わりにもなるわよ。使い終わった瓶は再利用できるから、とってもエコだわ。」

そっか、これをつけるとハナちゃんは、ツルツルピカピカテカテカの美ワンになれるんだ!


ハナちゃんは、誰かが脇腹を突いているのに気がついた。

夏芽ちゃんだ。

「ハナちゃん、地雷をふんだみたいよ。おとーちゃん、そっぽ向いてるもん。」


大変だ、ごはんを減らされちゃう!

「お、おとーちゃん!ハナちゃんがツルツルピカピカテカテカになるんだよ。おとーちゃんじゃないよ。」

「ハナちゃん、ますます、まずいわ、、、おとーちゃん、ふくれちゃったわ。」

「お、おとーちゃん、おとーちゃんがツルツルピカピカテカテカじゃないってば!」

「ハ、ハナちゃん、おとーちゃんの顔が青くなってきたわ、、、」


夏芽ちゃんは、ハナちゃんのシッポを引っ張って、おとーちゃんから引き離した。

「う、うえ〜〜〜ん!!!!ハナがいじめたぁぁぁ!!!」



可愛そうになった夏芽ちゃんは、おとーちゃんの頭をなでてあげた。

「あら、ほんとにツルツルピカピカテカテカだわ、、、」夏芽ちゃんは思わずつぶやいた。

「う、うえ〜〜〜ん!!!!夏芽にもいじめられたぁぁぁ!!!みんなおとーちゃんのことがキライなんだぁぁぁ!!!」


もうすぐ秋、今年は孤独の秋を過ごすことになりそうなおとーちゃんである、、、
ようこそ、ハナちゃんちへ♡
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おかーちゃんは、「プクプクおててと可愛いあんよの発表会」に行ってきた。

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「も〜、かわいいのなんのって最高よ!
ハナちゃん、おみやげもらってきたわよ。」

おおきな袋からユリのいい香りがしている。思わず袋をのぞいたら、おしゃれなウサギさんと目が合った。

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「ついてきちゃった・・・」

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「わたしも・・・」


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ウサギさんは、子供たちの案内係だった。

「ここでお辞儀をするのよ。」

子供たちが舞台に上がると、ウサギさんたちが誘導するんだ。



「お仕事終わったの。ママさんが、前のお友達もいるからハナちゃんちに行ったら楽しいわよ、って言うから来ちゃった♪」


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ハナちゃんは、前からうちにいるクマさんたち、ミッキー&ミニーを誘ってウサギさんの歓迎写真を撮った。

ウサギさんたちは、クマさんたちと発表会のお話で盛り上がっていた。

「ハナちゃん家へようこそ♪」

ハナちゃんは嬉しかった。だって家族が増えたんだもん♡
保護犬「夏芽」のものがたり 〜おかーちゃんの回想〜
夏芽は我が家の一員である。

保護犬としては3頭目、ダックスとしては4頭目の仔だ。


ある日、保護団体のサイトを見ていたら、ダックスフンドの里親を募集していた。

ガラケーで撮ったであろうと思われるたった1枚の小さな写真。

下を向いた悲しげな表情。

その顔が脳裏に焼き付いて離れない。

「2頭までなら飼える。」多頭飼いの経験が頭をもたげた。



翌日、その保護団体に連絡してトライアルを申し込んだ。

すでに我が家には、ダックスのハナがいた。

仲良くなれるだろうか。

ハナは、犬に興味を示さない。フレンドリーとは言い難い仔だ。



2011年12月3日の夜、夏芽は、やってきた。

連れてきたのはベテランの預かりさん。

すでにハナのブログをチェックしていたのだろう。

その人は、ここなら心配ないから、と夏芽を置いて帰って行った。




6畳の部屋にブリーダー犬が数十頭。ダックスは3頭、あとは人気のチワワ。

これが夏芽のいた環境。なでてもらうのが大好きな仔。でも順番は回ってこない。

ブリーダー崩壊で保護団体が何回か入った時、夏芽はいつも一番最後に近寄って来たという。

「なででくれる?」と目で訴えながら。




「まずはきれいにしなきゃ。」

マラセチアで体がべたついている夏芽をトリミングに連れて行った。

迎えに行き、トリマーさんから開口一番に言われたこと。

「普通、保護犬ってキレイにして渡されませんか?この仔、ベトベトで洗うのが大変でしたよ。」


料金は高いけど、上手なのを知っているから連れて行ったのに。

確かにここは自由が丘の高級トリミングサロン。保護犬なんて来ないのかもしれない。

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リボンをつけて帰ってきた夏芽は、三角の目をしている。汚いって言われて傷ついたのだろう。





キレイになったら次はドッグランデビューだね。

体重が6キロを軽く超えている夏芽は、歩くのがやっと。

生まれてから8年間、部屋から出たことがなかったので散歩の仕方を知らないのだ。

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それでも外は気持ちいいのだろう。見るもの全てが珍しいらしい。





楽しいことばかりじゃないのよ。健康診断もしなきゃね。

獣医さんに連れて行ったら、歯石が糊の役目をして歯が保たれている状態だという。

避妊手術のついでに歯を抜きましょうということになった。


予約の日、朝早く夏芽を獣医さんに連れて行った。手術は午後からだ。と、昼過ぎに電話がかかってきた。

「本当にお腹を開けていいんですか?」


保護団体さんは、夏芽の治療履歴についてブリーダーに確認済みだ。

私は「はい、お願いします。手術してください。」と何の迷いもなく答えた。


夕方になった。夏芽を迎えに行く時間だ。

診察室に入り、私の顔を見ると獣医さんは言った。

「どこにも子宮が見当たりません。摘出済みのようです。

それから、手術のあとを溶けない糸で結んでありますね。お腹の中に糸が残っています。

なんとかしようとしたのですが、肉に食い込んでいる糸は取りきれませんでした。

10年以上前でしたら、まだわかりますけど、今時こんな糸を使う獣医はいませんよ。

これが原因で病気になって訴訟を起こしたら間違いなく勝てますよ。」


先生は、お腹から取り出した糸を見せてくれた。


「歯は、かなりひどい状態です。上顎から鼻に向かって穴が開いています。

ぐらついている歯だけは抜きましたが、いずれ全部抜くことになるかもしれませんね。」




この仔は、一体どんな風に扱われてきたのか。犬も猫も人間も大好きなおとなしい仔なのに。




以前の名前は「どじょう」 


黒くて長い胴だから?

名前を考えるのが面倒だったから?

番号の代わりに適当に付けた?




数ヶ月が経ち、夏芽はダイエットに成功して適正体重になった。

ドッグランで走ることも覚えた。

ハナを撫でていると割り込んでくるようになった。

やっと自分を主張できるようになったんだね。

安心したのもつかの間、喉の腫れものがアッと言う間に大きくなってきた。



夏芽は甲状腺癌だった。しかも場所がよくない。全部摘出できるかどうかわからない。

再発の可能性もある。

預かりさんに相談すると、外科手術が上手な先生を知っているという。

やってみるしかない。手術しなかったら命はないのだから。選択肢はなかった。



「1ミリ単位の手術でしたよ。腫瘍は全部摘出できたと思います。

でも再発の可能性はゼロではありません。1年は様子を見ないといけませんね。」


それからは、夏芽の喉を触るのが日課になった。

マラセチアは相変わらず。いつも体を掻き、皮膚が赤くなっている。

一生薬を飲み続けないといけないのだろうか。



手術から1年が経った。癌は再発していない。

喜んだのもつかの間、2016年1月1日、夏芽は突然後ろ脚を引きずり出した。

「感覚がないんだ・・・」脚を触っても反応がない。ヘルニアだ。

お正月で獣医さんはどこもお休み。どうしよう・・・


手術はしたくない。他に治療法はないのだろうか。

正月休みだったおかげで、色々と調べることができた。


「鍼治療をしてみよう」

ホリスティック医療をしている女医さんの病院を見つけた。

家から車で片道2時間、治るまで何度も通った。

完治はしなかったけど、夏芽は歩けるようになった。



一年半が経過してヘルニアが再発。まだ脚は少し動いている。

急いで鍼の予約を取った。あと少しで誕生日という暑い夏の日だった。



夏芽は毎年、少しずつ歯を抜いた。その度に全身麻酔をかけて入院。

全部抜き終わったのは1年前。顎は溶けかかっていた。

「顎を強く握らないでください。骨が弱くなっているので折れる可能性があります。

トリマーさんにも伝えてくださいね。」

すっかりお馴染みになった先生は、退院の時にそう話した。



次は何が起こるのだろうか。治療よりも予防を考えなきゃいけない。

友人がくれた癒しフェアのチケットが目に入った。

マイナスイオンが出る首輪。波動が変わるグッズ。エネルギーが入っている水。

買ってきたのは全部夏芽のもの。生きて欲しい。少しでも長く。



そして14回目の誕生日。

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来た時に三角だった目はまん丸になった。

悲しげだった顔の面影はない。


「夏ちゃん、幸せ?」たまに聞いてみる。


厳命を下しているのはひとつだけ。

「20歳まで生きること!」


生まれてからうちに来るまでずっと撫でてもらえなかったんだから、最低でもその分は取り戻そうね。

いっぱいナデナデするからね。8年分撫でるからね。約束だよ。

寝ている時間が多くなった夏芽を見ながらつぶやいた。

「長生きしてね。」
14さいになりました♡
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こんにちは。わたちです♡

今日は14歳のお誕生日なの。おかーちゃんがケーキを買ってお祝いしてくれたわ。

わたち、またヘルニアの兆候が出てね、鍼に行ってきたの。

毎日横になってばかりいるから、おかーちゃん、心配して色々なものを買ってくるのよ。


まずは、マイナスイオンが出る首輪をオーダーしたの。今わたちがつけている虹色のがそれね。チャーム付きよ。効くのかしら、って思うけど、まあおかーちゃんを止められる人はいないから仕方ないわね。

次にね、パワーシールを手に入れて、メダルの後ろに貼ったのよ。それから万能酵母液を手作りしてご飯に入れてるの。

もうすぐ肉球に塗る波動入りのクリームが届くらしいわ。


それからね、足裏の毛が伸びてきたんだけど、カットに行くのが大変かも、っておかーちゃん自分で切ることにしたのよ。

わたち、足裏毛をカットされるのが大嫌いなの。暴れて何度もおかーちゃんに後ろ蹴りを食らわしたわ。

結局、足4本で1時間かかったのね。おかーちゃん、中途半端なカッコしてたから、そのあと腰痛で立てなくなったの。


極め付けはね、アニマルコミュニケーターのところに行ってきたのよ。これで2回目よ。行かなくたってわかっているのにね。再確認!とか言ってたわ。

次は何が来るのかしら、楽しみね。甘えるのも悪くないわ。お散歩中は、ずっと抱っこだし、楽チンよ。



追伸:ハナちゃんです♪
ちょっとチクろうかな。おかーちゃんね、夏芽ちゃんの足の負担が軽くなるようにって、夏芽ちゃんが歩くところにカーペットを敷いたんだ。おとーちゃんは、暑い!って文句言ってたけどね。
そしたらね、夏芽ちゃん、その上にチーしたんだ。大きなカーペットを二つ折りにして敷いたから、洗濯が大変なんだ。
おかーちゃん、さすがにキレたよ。甘やかされるのに味をしめてた夏芽ちゃんはひねくれて玄関から動かないんだ。せっかくフカフカのお布団を用意してもらったのにね。ハナちゃん独り占めさ。
そうそう、ケーキ美味しかったよ。おとーちゃんがハナちゃんに大きい方をくれたんだ。おかーちゃんが気がついたけど後の祭り。食べたもん勝ちさ♪
分業体制


何日か前から、ハナちゃんの周りには、嗅いだことのない匂いが漂っていた。

甘〜くてトロけそうな香り。しかも、おかーちゃんがいるところからだけ。


ハナちゃんは、1日中クンクンしまくって匂いの正体を突き止めた。

おかーちゃんは、ハナちゃんに見つからないように、コソッと食べてたんだ!

お友達からもらったハワイのおみやげを!



「おかーちゃん!ハナちゃんの鼻をごまかせると思ってんの?」

「ん〜、ヨーグルトに入れたりしたらわかんないかなぁって思ってみたりしてぇ、、、」

「ふん、まだまだ若いな、、、修行が足りんよ。」

「何?おかーちゃん、若く見えるって?ハナちゃん、いいこと言ってくれるじゃん。半分あげる。」

「??? ケチのおかーちゃんが半分もくれるって?どうなってんだ?夏なのに雪が降るんじゃないの?」



翌日、ハナちゃんちの近くでは大雨が降ってマンホールから水が噴き出した。
おとーちゃんは、池のようになった水たまりで溺れそうになった。



「わたち、思うんだけど。ハナちゃん、おかーちゃんに珍しいことさせたらだめよ。周りに迷惑がかかるわ。おかーちゃん、フツーの人とちょっと違うから。」

それはわかってるけどね。ハナちゃんはハワイのおみやげが食べたかったんだ!

「だったら、おかーちゃんに見つからないようにいただく方法を考えましょ。わたち、毎日おかーちゃんのバッグをのぞいてお菓子があったらハナちゃんに教えるわ。でも、わたち歯がないから袋を開けるのはハナちゃんの役目よ。」

2ワン、盗み食いの分業体制を整えたようだ、、、
バニラママが本を出版したんだ♡


ハナちゃんの、ハナちゃんの♡、
♡バニラママ♡
がね、

「第六回子どものための感動ノンフィクション大賞」で、

最優秀賞を取ったんだ!

すごいでしょ!!!

でも、もっとすごいのはね、それが本になったんだ!


このあいだバニラママから荷物が届いたんだよ。おかーちゃん、それをお部屋に持っていってね、窓際に座ったきり動かないんだ。

日が陰ってきて手元が見えなくなっても動かないんだ。おとーちゃんが呼んでも、ハナちゃんが呼んでも、夏芽ちゃんが呼んでも返事をしないんだ。

「面白かったのよ!久々に夢中になれる本に出会ったわ。大賞なのも納得ね。おかーちゃんね、読書をするなら夏!って思ってるの。小さいときは、夕日を見ながら本を読むのがいちばんの楽しみだったのよ。あのときの気持ちを思い出したわ。」

「おかーちゃん、呼んで聞かせてよ。」

「そうね、小学生を対象にした本なんだけど、大人が読んでも十分楽しめるわ。あとで読んであげるわね。」


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一読の価値ありだよ。ハナちゃんのおすすめ♪

Amazonで買えるよ♪
杏ちゃんのあんず♡


杏ちゃんにあんずのプレゼントが届いた。

「わ〜い、杏に杏が届いたわ〜。うれしいわ〜♪」

杏ちゃんは大喜びだ。

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おかーちゃんは、おとーちゃんに頼んで杏ジャムを作ってもらい、毎朝食べている。

ハナちゃんにもプレゼントが届かないかな。

ハナちゃんには花が届くのかな?

花は食べられないじゃん。

おかーちゃん、違う名前にしてくれればよかったのに。

「何て名前がよかったの?」

「牛肉、豚肉、馬肉、鶏肉、鴨肉、鹿肉、熊肉。」

ハナちゃんは、お肉のプレゼントをもらえるよう改名するらしい、、、
妖精さんがやってきた♪
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ハナちゃんちに新入りさんがやってきた。

精麻妖精の「杏ちゃん」だ。

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初めて会った時から、おかーちゃんに話しかけていたらしい。



「おかーちゃん、なんで “あんず” って名前なの?」

「あのね、本当は夏芽ちゃん、“あんず”って名前になるはずだったのよ。

でも画数を見たら“夏芽”の方が良かったの。

でね、昨日この子を受け取りに行った時に “ジャム用の杏見つけたんだけど、いる?”ってメールがママさんから届いたのよ。

もう運命としか言いようがないでしょ?

それで名前は “あんず” になったの。」


ふ〜ん、そうなんだ。この子、麻で出来ているんだって。

どうりでいい匂いがするはずだ。

ハナちゃん、いっぱいクンクンしちゃったよ。

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「はじめまして、杏です。これからたまにハナちゃんと一緒に登場します。よろしく、です♡」