ハナちゃん日記♪ 保護犬ハナのつぶやき
3代目ダックスとして捨て犬ハナが我が家にやってきた。お見合いからトライアル、正式譲渡を経て、家族になった。
ハナちゃんの災難日


雨の日はお散歩に行けない。
 
と、いうかお散歩から帰ってきたら、お腹ゴシゴシ、あんよゴシゴシ、下手すりゃお風呂に直行のリスクを避けたいハナちゃんは、雨の日はバニラママからもらった枕をお供に引きこもりと決めている。
 


「夏芽ちゃん、暇だね。何かして遊ぼうよ」
 
「そうね、女優さんごっことかどう?」
 
「それ、どんな風にやるの?」
 
「ハナちゃん、おやつ欲しくない?」
 
「そりゃ、欲しいよ」
 
「じゃあね、思いっきりウルウルお目々をしておとーちゃんを見るの。女優さんになったつもりでね。おとーちゃんが、『もう〜、仕方ないなあ』って言っておやつを出してきたら成功よ」
 
「よし、やってみる!」
 
 
ハナちゃんは、思い切りウルウルお目々でおとーちゃんを見つめた。
 
5分が経ち、ハナちゃんを見たおとーちゃんが飛んできた。
 
「大変だ。ハナが一点を見つめて動かないよ!」
 
おかーちゃんも飛んできた。
 
「体冷たくない?まずいわ。お医者さんに行かなきゃ」
 
 
ハナちゃんは、おやつをもらう代わりに動物病院に連れて行かれた。
 
「ひゃ〜〜〜!」
 
女優さんごっこ、失敗である・・・
ランチは、はるか彼方に
空には雲ひとつなく、カラッと乾く洗濯物が気持ちいい。
 
干したお布団からは太陽のにおいがしている。
 
こんな日のおかーちゃんは上機嫌だ。 
 
 

「ハナちゃん、ランチ行く?」
 
「行くぅ♡♡♡」
 

 
今日は何をしても叱られそうにないな。
 
ハナちゃんは、おとーちゃんと夏芽ちゃんをお供に、この前から目をつけていた新しいお店に行った。
 
ラッキーなことに、ひとつしかないテラス席が空いているじゃないか。
 
大きな柿の木の下で、心地よい風に吹かれながらのランチタイムだ。
 

 
やがて、前菜がテーブルに置かれた。
 
さあ、お皿にジャンプだ!
 
ハナちゃんは、身を乗り出し臨戦態勢に入った。
 
とその時、おとーちゃんの手が伸び、前菜をさらって行った。
 
「あら、おとーちゃん、おかーちゃんの分も食べちゃったの?」
 
上機嫌のおかーちゃんは怒らない。やっぱり。予想通りだ。
 
こうなったら何が何でもいただくぞ!
 
ハナちゃんは、メインディッシュまで待つことにした。
 
 
 
しばらくすると、パスタとリゾットが運ばれてきた。 
 
さあ、今度こそ!
 
ハナちゃんは、狙いを定めた。
 
すると、おとーちゃんが言った。
 
「おかーちゃん、半分ちょうだい」
 
「いいわよ」
 
おとーちゃんは、おかーちゃんのお皿を持って行ってしまった。
 
ハナちゃんの席からおとーちゃんの席までは距離がある。
 
「届かない・・・」
 
 
 
ハナちゃんが次の作戦を考えている間にランチタイムは終わってしまった。
 
「あー、おいしかった。満足、満足」
 
おとーちゃんは、幸せそうな顔をしている。
 
そりゃ満足でしょ、二人分食べたんだもん。
 
ハナちゃんなんか、何にもありつけなかったんだよ!
 
ふん!おとーちゃんなんか嫌いだ!
 
ハナちゃんは、ふくれっ面でカートに乗った。
 
今晩は、おとーちゃんのお布団にもぐり込もう、トイレの代わりにね。ふんっ!
凄腕リペアの松本さん

 
おかーちゃんは、ひと月待った。
 
その間、毎日床を眺めてはため息をついていた。
 
「は〜あ〜」
 
おかーちゃんは、インパクトドライバーで新しい床に穴を開けてしまったのである。
 
「はあ〜」
 
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凄腕リペアの松本さんは引っ張りだこだ。
 
前回もおじーちゃんのカメラ庫をズリズリ引きずり、床をえぐって落ち込んだおかーちゃん。

松本さんは、あの深〜い傷を見事に直した凄腕の持ち主である。

おかーちゃんは、コネを使い、やっと予約を取った。
 
 
 
ウチに来た人は、自分の仕事を済ませたらおしまい、と思ったなら、それは大間違いである。
 
おかーちゃんは、今回も松本さんに張り付いてリペアのコツを根掘り葉掘り尋ねた。
 
「おかーちゃん、人によって使う道具が違うって松本さん言ってるじゃない。それって企業秘密ってことだよ。そんなにしつこく聞いたら失礼じゃない」
 
ハナちゃんが言っても、おかーちゃんは相変わらず聞く耳を持たない。
 
 
松本さんは朝から夕方まで床に座り、黙々と傷を治して帰って行った。
 

「どの角度から見てもどこを直したのかわからないのよ。基本的なやり方は親方から教えてもらえるらしいんだけど、あとは自分で工夫するしかないんだって。すごいわね」
 
 
おかーちゃん、もう床に穴を開けないでね。

リペアの予約取れないよ!
 
見回り奉行仕事ワン


ハナちゃんの1日は、おかーちゃんの0.5坪畑の見回りから始まる。

「とうもろこしさん、2本しかいないけど、大きくなってね」

「枝豆さんは元気にしてるかな。ん?葉っぱに虫喰いのあとがある。大変だ、おかーちゃんに知らせなきゃ」
 
「それにしても背が高くなったなあ。狭くて大変だけど、みんな頑張ってね」
 

新入りのきゅうりさんとゴーヤさん、すでに実がなっているトマトさん、芽が出てきて植え替えを待っている綿花さんとホーリーバジルさんもいる。
 
「今日も日差しが強いなあ」

ハナちゃんは、麦わら帽をかぶり、手ぬぐいで汗をぬぐいながら毎日野菜の世話をしている。
赤シソという名のメロン

 
おかーちゃんは、バスに乗ってお出かけした。
 
「ちょっと赤シソの苗をもらいに行ってくるわ。近所では売ってないのよ」
 
 
夕方、おかーちゃんは、大きくふくれた紙袋を持って帰宅した。
 
「おかーちゃん、苗もらってきたの?植えなきゃね」
 
でも、おとーちゃんが紙袋から取り出したし赤シソは丸くて緑色をしていた。
 
「ふ〜ん、赤シソってメロンに似てるんだ」
 
「ハナちゃん、これはメロン・・・」
 
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次におとーちゃんが出したのは、細長いビンだった。
 
「これは赤いね。ビンに入っている苗ってめずらしいね」
 
「ハナちゃん、これはハーバリウムっていうのよ」
 
「おかーちゃん、赤シソはどこ?」
 
「もらってくるの忘れた・・・」
 
 
おかーちゃんは、赤シソの代わりにメロンとハーバリウムをお土産にもらって帰ってきた。
 
「何しに行ったんだあ?」
 
おとーちゃんは、呆れ顔でつぶやいた。
 
 
おかーちゃん、おしゃべりに夢中になると全部忘れる。
 
まあ、今に始まったことじゃないけどね♪
【いよっ!いいおとこ!】

 
おかーちゃんが、手作り座布団を持って帰宅した。
 
「おかーちゃん、なんで座布団?」

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「っていうか、もうそろそろお布団の打ち直しをしなきゃいけないなって思ってたら、お布団やさんで座布団作り教室をやってたのよ」

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「よくできてるじゃん」
 
「でしょ? ハナちゃん、いちばん最初に座らせてあげるわ」
 

ハナちゃんは、座布団の上でポーズをとった。
 
その途端、おかーちゃんから掛け声がかかった。
 
「いよっ、いい男!」
 
ちがうってば!ハナちゃんは女の子だってば!っていつものように答えようとしたら、その前におとーちゃんが言った。
 
「いい男? おとーちゃんのこと、呼んだ?」
 
ふん、おとーちゃん、面白いじゃん♪
歯医者さんで犬自慢♡

 
「ハナちゃん、超ハンサムチワワと可愛いウサギチワワちゃんがいるわよ。パソコン覗いてみて。」
 
夏芽ちゃんがハナちゃんを呼びに来た。
 
ゆかり先生マロンちゃん360

本当だ。おかーちゃんの新しいお友達?

マロンちゃん360

「歯医者さんのマロンちゃんたちよ。

人参帽はスムース男子のマロンちゃん、ウサギ耳はロン毛女子のマロンちゃん♡」
 

なかなか頼りになりそうな男の子だね。

ウサギのマロンちゃんは歌が上手そうだなあ。

わんわん会議に誘ってみようかな。
 

「歯医者さんに行くと動画を見られるわよ。とっても可愛いの」
 


おかーちゃん、歯医者さんで先生たちと犬自慢大会をしてきたそうだ。

治療に行ったんじゃないの?

「あら、歯医者さんって犬自慢するところじゃなかったけ?」
 
 

おかーちゃん、次回の犬自慢に備えてハナちゃんたちの写真をたくさん撮るそうである。
 
先生〜、また来週行きますね〜♪
おとーちゃんと野球のボール
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お散歩に行ったら、野球部の高校生が女子マネと一緒に練習をしていた。
 
「楽しそうだなあ。青春だなあ。おとーちゃんも20代の時は野球とソフトのチームに入っててさ、、、」
 
おとーちゃんは、足元に飛んできたボールを投げ返した。
 
「ありがとうございますっ!」
 
外野から元気な声が返ってきた。
 
でも、おとーちゃんが投げたボールはそこまで届かなかった、、、
 
 
「アイテテテテ・・・」
 
おとーちゃんは照れ隠しに肩を押さえた。
 

 
夏芽ちゃんとハナちゃんは、落ちているボールを見ながらため息をついた。
 
「おとーちゃん、年齢を自覚した方がいいわよ」
 
「いつまでも若いつもりでいると怪我するよ。肩を痛めてハナちゃんたちのご飯を作れなくなったらどうするつもりなんだろ」
 
 
ツバメが風に乗って気持ちよさそうに飛んでいる五月晴れの夕方、ハナちゃんと夏芽ちゃんは、まだボール拾いをやりたいというおとーちゃんを無理矢理連れて帰った。
かめ蔵くんとぬか蔵くん


ハナちゃんは昭和なおうちに住んでいる。

リフォームが進んで昭和度が一段とアップしたある日、

おかーちゃんは庭で捨てられるのをひっそりと待っている瓶を見て、ふと思った。

「ぬか漬けを作ってみようかしら。昔の生活に戻るのもいいわよね」
 
喜んだのは漬物好きのおとーちゃんだ。
 
「おかーちゃん、大きくなったのう。やっと漬物が食べられるようになったかあ」



「おとーちゃん、さすがだわ。年をとったね、って言わないところがミソね」
 
ほめてるのか、けなしているのか、ワケのわからないコメントをしたのは夏芽ちゃんだ。



かめ蔵と名付けられた瓶は、きれいに洗われてうれしそうだ。
 
「やった!捨てられないで済んだ。またお仕事をもらえたよ!」 
 

本当はお庭で作った野菜を漬けたかったおかーちゃん、

いつ食べられるかわからないと言うおとーちゃんに負けて無農薬野菜を買ってきた。
 

おかーちゃんは、おとーちゃんが《ぬか蔵》と名付けたぬか床を毎日かき回している。
 
「それにしても、おとーちゃんのネーミングはセンスがないわ。なんでも“蔵”を付ければいいってもんじゃないでしょ」
 
 

おかーちゃんのぬか漬けは評判が良かった。
 
「次は麹漬けを作ろうかしら♪」
 
 
 
ご機嫌なおかーちゃんを見て、夏芽ちゃんはボソッと言った。
 
「ぬか漬けって野菜を入れるだけでしょ。わたちだって出来るわ」
 

おとーちゃんは慌てて夏芽ちゃんの口を押さえた。
 
「夏芽ちゃん、ここまでたどり着くのに何年かかったと思ってるの?

おとーちゃんは、おかーちゃんのらっきょう漬けが食べたいんだ。

らっきょうをむくのが嫌だって最後に作ってからもう10年以上経ってるんだよ。

レシピは門外不出の秘伝だからって教えてくれないんだ」
 
 

《漬物を食卓に並べる計画》を達成したおとーちゃんは、

《らっきょう漬けを思い切り食べる作戦》を開始した。
師匠来たる!

 
おかーちゃんが勝手に師匠と呼んでいる、上手すぎる大工の三村さんがやってきた。
 
メールをもらったのは2日前、おとーちゃんとおかーちゃんは直してもらう箇所を探したが、見当たらない。
 
「仕事が完璧なのよね。手直してもらうところがないわ」
 
 
 
三村さんは頼まれたベニヤを2枚貼り、帰って行った。
 
おかーちゃんが仕事中の三村さんに張り付いたのは言うまでもない。
 
ドライバーの使い方からベニア板の切り方まで目を皿のようにして見つめ、質問しまくっていた。
 

「おかーちゃん、三村さん仕事しにくいよ。うざいんじゃない?」
 
ハナちゃんが言っても、おかーちゃんはそんなのどこ吹く風だ。
 
 
 
仕事が終わった三村さんに、おかーちゃんは自分の作品を見せた。
 
《配線隠しのミニ棚》と《釘が見えないタボ切りの引き出し》だ。
 
三村さんはいつものようにアドバイスをしてくれた。
 
「ノコギリを別の方法から入れるといいですよ。」
 
 
おお〜〜〜!!!
 
またもやおかーちゃんの目からウロコがボロボロ落ちた。
 
これでまた木工仕事に拍車がかかるな。ホームセンター通いの再開だ。
 
おとーちゃん、木材運びと運転手、御苦労さん。