
「さあ、ハナちゃん、お仕事の時間よ。よろしくね。」
ハナちゃんは、ごみ袋を持ってご近所を回った。
「ごみありませんかぁ〜。」

まわりのテントからはクスクス笑いが聞こえてきた。
「おかーちゃん、ごみ集まったよ。もういい?」
「ハナちゃん、ますます有名になったわね。」
「次はちがうキャンプ場に行くよ。みんな笑ってるんだもん。」
「じゃあ、また新しいお仕事考えなきゃね。何がいい?」
「ごはん食べ係。味見係。おやつ買い係。」
「ぜんぶ食べもの関係じゃない。考えとくわ。」
ハナちゃんは、ひそかに期待した。この次はつまみぐいし放題だ、、、
「わたち、そんなに甘くないと思うわ、ハナちゃん。相手はおかーちゃんよ。」
夏芽ちゃん、するどい、、、