
「おかーちゃん、ここゴンベさんのにおいがするわ。近くにいるんじゃない?」
「ほんと!?今日こそ会えるかしら。」

「うわぁ、ゴンベさん!ひさしぶり!会いたかったわぁ!」
おかーちゃんは、ゴンベさんをなでまわした。
「ずっとこのへんにいたんだけどなあ。」
「ゴンベさん、教えてほしいことがあるの。どうしたら夏芽ちゃんのキツネジャンプを撮れるかしら?」
「簡単だよ。キツネジャンプを見れたのと同じところに行けば?」
「まあ、かしこいわ、ゴンベさん、、、」

写真のゴンベさんはスマートに写ってるけど、ほんとは大きなもちもち猫さんだ。おかーちゃんは、ゴンベさんだったら家で飼ってもいいって話してる。でも名札を付けているから飼い猫さんなんだろうって。この前なんか車がむこうから来たから「おいで!」っておかーちゃんが叫んだら、おやつも持ってないのにちゃんとこっちに来たんだ。人間語がわかるんだね。猫又さんが虹の橋を渡ってしまったから、今度はゴンベさんがおかーちゃんの癒し猫になったんだ。でもほんとにとっても大きいんだよ。猫派のおとーちゃんは抱っこしたくて仕方ないんだけど、犬派宣言しちゃったから、いつもそばでうらやましそうに見てるだけなんだ。おとーちゃん、ハナちゃんがいるじゃない。
「でも、猫さんはつぶして遊べるし、あの一文字の目がたまらないんだ、、、」
おとーちゃん、猫派がばれたよ、、、