
おかーちゃんが帰って来た。おおきな荷物といっしょに。
「おみやげは何かな。空港にも連れて行ってもらえないくらい荷物が多かったってことは、きっとハナちゃんのおみやげですーつけーすが満杯だったんだね。おみやげは当然たべるものだよね。すーつけーす2つ分なんて食べきれるかな。あまったら冷蔵庫に入れればいいか。ハナちゃん、よだれが出てきたよ。おかーちゃん、おみやげはどこ?」
「ハナちゃんのとなりにいるわよ。」

「おかーちゃん、これ、だあれ?」
ハナちゃんは、突然低い声で話しかけられた。
「ゾウさんです。新入りです。よろしくです。」
「みんながね、お金を出し合ってプレゼントしてくれたの。今回は長細いバッグを持って行ったでしょ。そしたらそれにピタっと入っちゃったのよ。もう用意して行ったみたいだったわ。ハナちゃん、中に入ってみる?」
「入れるの?」
「入れるわよ。」
「ゾウさんに食べられたら困るからやめとく。」

「じゃあ、ちいさいゾウさんはどう?」
「う、う、う、顔がぁ、、、つっかえるぅ、、、」
「わたち、思うんだけど。このおうち、だんだんアフリカ化していくわ。博物館みたい。もう飾りきれないわ。」
「だいじょうぶ。ミュージック専用館を考えてるから。」
「どこに?」
「いちごちゃんち。」
おかーちゃん、あちこちに支部を作るつもりらしい、、、