
夕方になった。おとーちゃんが病院に迎えに来た。ハナちゃんは、退院した。
待合室に戻ってもハナちゃんは口をきかなかった。
「ハナ、どうしたの?体が固まってるよ。生きてるよね?」
車の助手席に座らされたハナちゃんはそっぽを向いた。
「ハナ、どうしたの?」
家に着いた。ハナちゃんは、さっさとコタツに入った。
「おかーちゃん、ハナがご機嫌斜めなんだ・・・」
「そりゃそうでしょ。おとーちゃんに裏切られたと思ったのよ。」
コタツには枕が用意してあった。
「おかーちゃん、これどうしたの?」
「バニラママからプレゼントが届いたの。ハナちゃん、いつも夏芽ちゃんを枕代わりにしてるの知ってるのね。」
さすがだ・・・
やっぱりハナちゃんのバニラママだ・・・
おとーちゃんとはレベルがちがう・・・

「ハナ〜、遊んで〜。」
「やだ。」
ハナちゃん、ご機嫌は直ったけど、おとーちゃんはしばらく遊んでもらえそうもない、、、