
ハナちゃんは、獣医さん主催のイベントへ遊びに行った。
すれ違うワンたちは、みんなカラフルなポンポンをつけていた。
「ハナちゃんもほしいな、、、」
「ポンポンとネックレスど〜ですかぁ〜♪」
そこは、トリミングの学校が出しているブースだった。

ハナちゃんと夏芽ちゃんは、オレンジ色のポンポンをつけてもらった。

「わたち、思うんだけど。ここの人たち、とってもワン扱いが上手よ。さすがトリマーさんの卵だわ。それにしてもキレイな人たちね。」
別のテントでは牛さんたちが踊っていた。

この牛さん、美人さんとハンサムさんばかりだった。

踊りが終わった頃、1頭の牛さんがハナちゃんに話しかけてきた。
「ここのソフトクリーム美味しいわよ。毎年評判なの。」
おとーちゃんはソフトクリームをゲットした。
「ホントだ。これ、めちゃ美味しい!」
「え?本当?」
ソフトクリームは、おとーちゃんじゃなくておかーちゃんのお腹に入ってしまった。

会場には、フクロウさんと鷹さんがいた。
「フクロウさん、こっち向いてもらえないかしら?」
フクロウさんはカメラ目線で写真を撮らせてくれた。
「フクロウさん、ポーズ取ってもらえないかしら?」

もう一羽のフクロウさんは、お口を開けたポーズを取ってくれた。
「フクロウさん、さわってもいいかしら?」
フクロウさんは、要求の多い人だなあと言いつつ、今日はイベントだから特別だよ、と言ってさわらせてくれた。
「うわ〜、やわらかい♡」
おかーちゃんはご満悦だ。
夏芽ちゃんは、おおきなワンと一緒に写真を撮った。

「お顔が体の半分もあるワンなんて初めてだわ。ハナちゃんもお顔が大きいけど、それ以上だわ。」
「あら、ハロウィンブースがあるわ。ハナちゃん、モデルやって。」
ブースのおねーさんは、ハナちゃんがモデル犬だと知らないらしい。
おもちゃとおやつで一生懸命に気を引いている。

「ハナちゃん、笑って。」
「はい、おかーちゃん♡」
ハナちゃんは、にっこり笑った。
ハナちゃんは、お駄賃に1本30円のおやつ骨を2本買ってもらった。
別のブースには爬虫類さんたちがいた。
まずは、亀さん。名前はステファニーとジョージだ。
この亀さん、おかーちゃんが呼んだらそばにやってきた。
おまけに頭を撫でさせてくれた。
「頭なで放題のカメさんなんて初めてだわ。」
おかーちゃん、カメさんの写真は?
「うれしくて撮り忘れたわ・・・」
おかーちゃん、人の名前は覚えないのに、どうして動物の名前は一回聞いたら忘れないんだろ。
隣にはニシキヘビさんが係りのおねーさんに気持ちよさそうに抱っこされていた。
おかーちゃんは、ナデナデしに行った。おとーちゃんは、、、逃げた。
そのまた隣には、イグアナさんらしき爬虫類がいた。

なんと、名前は、花ちゃんだ!
おかーちゃんは、またもやナデナデしに行った。
おとーちゃんは、、、遠くから怖いもの見たさに覗いている。
他のブースには、ポニーさんや鶏さんもいた。
ハナちゃんは、おやつ骨とフードの試供品をいっぱいもらった。
夏芽ちゃんは、靴を買ってもらった。
「わたち、これで足から血を流さずに歩けるわ。」
ハナちゃんと夏芽ちゃんは、秋を満喫した。
楽しい1日だったなあ。
帰りの車の中で爆睡しながら、ハナちゃんと夏芽ちゃんは同じ夢を見た。
次のイベントはいつかな、二人でおかーちゃんのスマホを覗き込んでいる夢だ。
秋はイベントがいっぱい。おやつがいっぱい。最高だ!