
「ハナちゃ〜ん♪ サクランボ送るね〜」
昨日、エルモちゃんからテレパシー電話がかかってきた。
ハナちゃんは朝の8時から玄関で待った。
待って、待って、待ちくたびれた頃に黒い猫のおにーさんがやってきた。
「おにーさーん♪ 待ってたよ〜♡」
箱を開けると、そこには粒ぞろいの赤いサクランボがお行儀よく並んでいた。

昨日、いちごちゃんからテレパシーメールが届いたの。
「夏芽ちゃん、ことしもサクランボが採れたよ〜」
わたち、朝の7時から玄関で待ったわ。
お昼近くになって、やっとピンポ〜ンが鳴ったの。
ドアを開けると、シマシマのユニフォームを着たいつもの黒い猫のおにーさんが箱を手に立っていたわ。
まあ♡箱を開けなくても初夏のいい香りが漂ってくる〜♡
「おかーちゃーん、サクランボ洗ってぇ♡」
「おかーちゃーん、サクランボ食べましょ♡」
ハナちゃんと夏芽ちゃんは、同時に叫んだ。
赤いダイヤモンドのようなサクランボはお皿に並べられ、お昼のデザートになった。
「ごちそうさまぁ〜♪⤴︎ごちそうさまぁ〜⤴︎♪ごちそうさまぁ〜⤴︎♪」
「ごちそうさまぁ〜♪⤴︎ごちそうさまぁ〜⤴︎♪ごちそうさまぁ〜⤴︎♪」
ハナちゃんと夏芽ちゃんはハモリながらお礼を言った。
「次は9月のブドウだね♡」
「おかーちゃん!わたちたちのクッション、玄関に移動して!」
ハナちゃんと夏芽ちゃんは、明日から9月のブドウを玄関で待つことにしたらしい、、、