
いつも忙しいおとーちゃんは、お休みの日でもせわしない。
「少しはのんびりしなさい! お天気がいいんだから、お庭で本でも読んで! ハナちゃん、見張り役を仰せつける! 報酬は骨3本!」
「引き受けた!」
ハナちゃんは、膝の上で見張りをすることにした。
「おとーちゃん、ちゃんと本を読んでね。のんびりとね」
「うん、わかった」
2時間後、「痛え〜痛え〜痛え〜」おとーちゃんが叫んだ。
「どうしたの、おとーちゃん!」
ハナちゃんは驚いて飛び上がった。
「足がつった。本があんまり面白いから、つい、力が入ってしまった、、、」
「はあ、、、」
おとーちゃんの声を聞いて、おかーちゃんが顔を出した。
「ハナちゃん、おとーちゃんをのんびりさせる方法を考えて。提案ひとつにつき、骨1本!」
「承知!」
ハナちゃん、当分おやつには困らなさそうである。