
夏芽ちゃんにプレッシャーをかけられたおかーちゃんは考えた。
「あやめもチューリップも終わっちゃったし、すずらんもしぼみかけてる、、、そうだ!お隣のジャスミン!」
高いところに咲いているお花が見えるよう、おかーちゃんは、おとーちゃんに頼んで夏芽ちゃんを抱っこしてもらった。
「どや!」
おかーちゃん、やるわね。
これ、お隣のジャスミンなんだけどね、おばさんが「そちらにはみだしていてスミマセン、切りますから」と言うのを「いいえ!大丈夫ですっ!」っておかーちゃんが毎度答えてるのよ。
仕方がないわね。今回は、おかーちゃんに勝たせてあげるわ。
「あら、夏芽ちゃん、大人になったわねえ」
わたち、おかーちゃんより年上だから。たまには大人の対応をしないとね。
どこまでも、口が減らない夏芽ちゃんである。