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ハナちゃん日記♪ 保護犬ハナのつぶやき
3代目ダックスとして捨て犬ハナが我が家にやってきた。お見合いからトライアル、正式譲渡を経て、家族になった。
やはたいも

 
「ぴんぽ〜ん」玄関のチャイムが鳴った。
 
「クロネコヤマトで〜す」
 

 
コハルちゃんは、走り出す体勢を取った。
 
「お仕事だ! ワンワンしなきゃ!」
 
でも、前に進もうとしても足が宙で空回りしてしまう。「あれ?」
 
おとーちゃんにしっぽをつかまれたからだ。
 
「ヤマトのお兄さん、ちゃんと名乗ったでしょ? ヤマトさんと佐川さん、日本郵便さんに吠えると、おいしい荷物を受け取れないよ」
 
 
 
届いたのは、おとーちゃんの大好物、やはたいもに原木椎茸だ。枝豆まで入っている。
 
コハルちゃんは、初めて見る里芋に興味津々だ。
 
「これ、なあに?」
 
そのとき、後ろで声がした。
 
「あら、届いたのね。それ、おいしいの。おとーちゃんに売ると、引き換えにボーロをもらえるわよ」
  
おいもを覗き込んで話しかけてきたのは、夏芽ちゃんである。
 
 

コハルちゃんは、届いたお野菜を背中にかついで行商へ出ることにした。
 
「これ、ぜんぶ背負うの? もっと効率いい方法はないかな」
 
思案を巡らせたコハルちゃん、おとーちゃんを呼び込むことにした。
 
 
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「美味しい里芋はいかがですかあ。こっちではなかなか手に入らない原木椎茸もありますよお〜」
 
さといもに椎茸と聞いておとーちゃんがやってきた。
 
「わあ、美味しそうだね。里芋1袋もらおうかな」
 
「まいどあり〜♡ ボーロ1個でお願いしますぅ」
 
そのとき、またもや後ろで声がした。
 
「安すぎるわ! 里芋1個にボーロ1つはもらわなきゃ! 1袋に何個入っているの?」
 
「ん〜と、15個かな」
 
「じゃあ、ボーロ15個ね!」
 

 
コハルちゃん、ボーロを差し出そうとしていたおとーちゃんにあわてて言った。

「間違えましたあ。ボーロ15個ですぅ」
 
「急に値上がりしたね」
 
「え〜、昨今の物価高でえ〜」
 
商売に慣れていないコハルちゃん、しどろもどろである。
 
 
 
「ボーロおいしかったわあ。またお野菜送られて来ないかしら」
 
「ママさんにお手紙を出すなら、エルモちゃん経由よ」
 
「そうなのね」
 
 
コハルちゃん、またひとつ勉強した。
 
先生は夏芽ちゃんである。
 
「コハルちゃん、商売楽しい?」
 
「楽しいわ! だって、おやつゲットできるんだもん!」