
「夏芽ちゃん、クマさんだったら、ほんの少しかじってもいいわよ」
おかーちゃんが買った抹茶アイスには親子のクマさんが付いてきた。
「でも、このクマさん、上目使いでわたちのことを見てる、、、きっと食べられたくないんだわ。どうしよう、、、」
夏芽ちゃんが悩んでいると、脇から出てきた手が、サッとクマさん達をさらって行った。
その手は、、、もちろん、食いしん坊のおとーちゃんである。
「いっただっきま〜す♡」
「あ〜、食べちゃった。それ、わたちのよぉ、、、そうだった。このウチにはルールがあるんだった、、、」
美味しいものは、早い者勝ち、、、おとーちゃんが作ったマイルールである。